NPO法人 お茶の水児童教育研究会
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2016.7.14

出版案内を更新しました。



 この法人は、学校教育・児童教育に関心をもつ人たちのための団体です。
 学校の枠組みを越えて、児童の教育に関心のある市民が、初等教育に関わる者と一緒に、初等教育に関する理論や実践を交流するために作られました。
 初等教育の理論や実践の調査・研究を、協同研究を交えながら進めることで、我が国の初等教育の改善・進歩に寄与することを目的としています。
 多くの方々が「初等教育のあり方」について考えることが教室の明日につながります。
 皆様の声をお待ちしています。
 

                                 認証年月日  2004年12月15日
                                 所轄庁           東京都


児童教育の未来を担うお茶の水児童教育研究会
 毎年2月にお茶の水女子大学附属小学校で行われる、教育実践指導研究会には、大勢の児童教育関係者が参加している。私もこれまで研究協力者として公開授業などに参加してきたが、そうした経験を通して、本校の教育実践の魅力について感じたものがある。
 
ひとつは、授業を実践する教員の研鑽の賜物である高い力量にある。月一回行われる校内授業研究会では、小学校の教員や関連分野の大学教員のみならず学外の先生方に授業を公開している。そして授業後には、授業のレイアウトや発問の意図などについて、鋭いコメントが寄せられる授業検討会をもっている。さらに一年間追究した知見を、公開研究会で授業に完成させて公開することが求められている。こうした緊張感が、常に自身の力量を把握し改善する教師文化を育んでいる。もうひとつは、授業時の児童の姿にある。附属小学校の授業は静謐ではない。教師の時宜にかなった発問に触発された児童たちの声に溢れている。その声は、友人の意見に耳を傾け、その意見の根拠を理解し、自分の思考を表わしたものである。他者とともに思考する姿勢が身についている。
 お茶の水女子大学附属小学校は、これまで「小学校における『公共性』を育むシティズンシップ教育」の研究に取り組み、授業改善や教師の力量形成の指針を提示してきた。発問により児童の思考を触発する力には、子どもの学ぶ姿を読みとる教師の力量向上の成果があり、友人の意見に耳を傾けて発言する児童の姿には、「友だちと自分の違いを排除せず理解し考える力」の育成という目標が結実している。そして、平成
27年度からは、文部科学省の研究開発指定を受け、「てつがく」科の新設を中心に教育課程や授業改善に取り組むことになる。この取り組みには、「異質性を認めあう多元共生社会」という、来るべき民主主義像を理念とし、喫緊の課題である「こころの教育」について、自律的思考に基づき共生につながる善さを志向する児童育成のモデル提示が期待されている。
 
18世紀末の詩人ノヴァーリスは自身の箴言集を、彫琢された思想が、花粉のように読み手の心に届き通いあい、新しい発想を生むことを願って『花粉』と名づけた。本研究会の活動が児童教育に携わる方々に届き、教育実践において豊かな実りを生むきっかけになることを切望している。

NPO法人お茶の水児童研究会代表
       お茶の水女子大学附属小学校長
池田全之(お茶の水女子大学基幹研究院・教授)

 
 
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